2018年もよろしくお願いします。

◇暮れにインフルエンザに罹ってしまいました。熱の中で思ったのは「戦争や大災害の時だったら、これがきっかけで死ぬこともある」ということでした。

子どもを妊娠中も「これが戦争中だったら」と思った事があります。大正生まれの母が満洲から引き上げる途中で、自分の母親と4歳の娘(私にとっては姉となる)を亡くした話を何度も聞かされて育ったせいでしょう。「戦争だけはダメだ」が口癖でした。

◇平和であるからこそ、雨露を凌ぐ家で寝ていられるし病院に行けば治療が受けられる。あらゆる手段を使って戦争を回避することが最優先課題です。

 

◇寝ている間、『2052』(ヨルゲン・ランダース「成長の限界」の著者)を読みました。40年後の未来予測です。

◇先進国は人口減少と経済の停滞、途上国では紛争などにより都市への人口集中と貧困が続く、気候変動が激しく経済の中心は北欧や北ヨーロッパに移る。世界大戦というよりは各地で紛争が続くが核の脅威は残る。大規模な自然災害が多発し災害復旧が軍隊の大きな役割となる。エネルギーは中国の主導で想像以上のスピードで再生可能エネルギーへとシフトしていく、など。日本は緩やかな経済の停滞と人口減少と予測されています。

◇最後に逆説的な20のアドバイスを述べ、さらに、終わりのことばとして「どうか私の予測が当たらないよう力を貸してほしい。力を合わせれば、はるかにすばらしい世界を築くことができるはずだ」と結んでいます。真意は結びの方にあると思っています。                     村上洋子