中・高校生、青年の居場所をつくろう!
9月議会報告<一般質問>より
▼稲城市では小学生の「放課後子ども教室」が平成27年度から全校実施になり、小学生までの子ども達の居場所は学童保育、児童館、放課後子ども教室と充実してきました。それに比べて、市内の中・高校生や青年の居場所はまだまだ不足しています。高校生のほとんどは他市の施設を利用している状況ではないでしょうか。
▼他自治体ではカフェやスタジオ等を備えた立派な若者施設を持つところもありますが、児童館だけではなく、公民館、図書館、体育施設などを活用することで居場所の創出ができるのではないでしょうか。庁内が連携し、中・高校生や若者にもっと配慮した取り組みに期待します。
◆生活者ネットワークに寄せられた中・高校生の居場所についての要望です。
「学校帰り、塾の前後、休日など無料で利用できる学習スペースが欲しい」。
「学習スペースは集中できるよう一人ずつ仕切りがあると良い。」
「受験用の過去問題集や参考書が備えてあると良い。」
「学習スペースとは別に、軽食をとったり友達と話せる場所が欲しい。」
◎市内の中高生の居場所の現状
[第三・第四・城山児童館の体育館] 中高生タイム ― 週一回 午後4時から4時50分
[ⅰプラザプレイルーム] ― 毎日 午後8時まで(中学生~18歳未満の年間利用者数 延べ14,623人 (H.27実績))
◆平成25年に行われた「第二次稲城市教育振興基本計画」のためのアンケート調査と、「子ども子育て支援事業」に関するニーズ調査では、
中学生は放課後に「部活動をしている」が40・3%ですが、「家に一人でいる」と14・2%が回答しています。
公園・児童館・体育施設が不満な理由として 「球技が禁止されている」 61・9%
「施設が狭く小さな子どもが多い」 57・3%
要望として 「自由に遊ばせてほしい」30・1%
「開館時間を長くしてほしい」28%
「活動の場所が狭い」 26・9% となっています。
■「児童館の中高生タイムを延長し拡充すべきでは?」という質問に、
「市のさまざまな施設の役割を踏まえ、中高生タイムを含め、今後も現場等のニーズを適切に捉えて検討していく」と回答を得ることができました。
▼中・高校生や青年の居場所には、物理的なスペースだけではなく、彼らの悩みに寄り添う「人の配置」「職員の研修」も重要です。今後も様々な機会をとらえて市民の声を伝えていきます!