「エコチル調査と 子どものアレルギー」 ーセミナー参加報告ー

千葉大予防医学センター市民講座  「エコチル調査と子どものアレルギー」

環境省によるエコチル調査は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときから13歳になるまで健康状態を定期的に調べる、出生コーホート(集団を追跡する)調査です。子どもの健康と環境に関して、わが国ではかつてないほどの、大規模かつ長期的なものになります。

全国15地域、10万組の親子が参加しています。(残念なことに東京は調査地になっていません)調査は2011年からスタートし、2027年まで行われますが、調査報告が出始めています。

千葉大の小児科医でアレルギーが専門の下條直樹教授によると、このエコチル調査でアトピー性皮膚炎には出生季節による「乾燥」の影響が見られ秋以降生まれの子は「保湿」が大事、さらに食物アレルギーには長く母乳を与え離乳食の開始が遅いケースやビタミンD不足が関係している可能性があるとのことでした。

2018年に国の離乳食ガイドラインが改訂されるということです。様々な調査報告に注目していきたいと思います。