「安保」「憲法9条」闘いはこれから!(稲城ネットレポートNO.102より)

■9月19日、安全保障関連法案が参議院で強行採決され事実上成立しました。そして24日の朝刊には「駆けつけ警護来春にも」の見出し。

安全保障関連法案のうち改正PKO協力法を反映し、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣している陸上自衛隊の武器使用基準を緩和して、来春5月の部隊交代にあわせて任務に「駆けつけ警護」を追加する方針を政府が固めたということです。

否応なく戦闘に直面する自衛隊員を想像させます。いや、既に危機に直面していると言い直さなければなりません。南スーダンではすでに停戦合意が破られPKOは交戦主体なのです。

国連のPKOはルワンダの大虐殺以降「武力行使」してでも「住民を助ける」方向に大きく方向転換しており、紛争地域でない派遣場所はすでに存在しません。交戦主体であるPKOに自衛隊を派遣することは明らかに憲法9条に違反しています。

「国土や国民を守るという気持ちはあるが外国で戦って死ぬというのはちょっと違う」という自衛隊員のインタビュー報道がありました。海外の任務先で自衛隊員が誤って民間人を誤射するというような「事故」が起きた場合、それを裁く法律は日本の「刑法」であると法務大臣が答弁しています。「軍隊」ではない建前の故に隊員個人の責任が問われる、そのような不安定な状態で派遣されている自衛隊員を一旦全て帰還させるべきではないでしょうか。安全保障について、憲法改正の是非について大いに議論をするのはそれからです。

全国から沸き上がる「アベ政治を許さない」という市民の怒りを結集し、再び政権交代を勝ち取って憲法を国民の手に取り戻しましょう!