LGBT成人式

2016年1月16日、北沢タウンホールで開催されたRebit主催のLGBT成人式に初めて参加させていただきました。世田谷区と教育委員会の後援を得て、180人程の参加者が集まりましたが、新成人のメッセージに、お祝いを伝えに来たはずの自分のほうが勇気づけられ背中を押された気がしました。

ありのままの自分で「成LGBT成人式りたい人」になる、一人の人間として人生を精一杯生きて行く、苦しい体験を経てそう決意した二人の成人代表のお話しに胸が震えました。

LGBTの彼ら、彼女らは思春期に自己肯定感を持てずにとても苦しい思いをしています。心と体のあり様、性自認の違和感に気づく思春期に、誰にも打ち明けられず、相談することもできず自殺を考えてしまうケースがとても多いのです。2人の場合はその苦しい時期を経て、独立や進学を機に身近な人(妹やいとこ)に打ち明け、その人がありのままの自分を受け入れてくれたことに勇気づけられ前に進むことができているということです。

文部科学省は2013年に初めて行った調査で、身体的な性別に違和感を持ち学校に相談をした児童生徒が全国に少なくとも606人居たと発表しています。電通ダイバシティ2015調査によると、性的マイノリティは7.6%、30人のクラスや職場に2~3人ということになります。そして、約70%がいじめを経験し、不登校は4人に一人、自殺数は異性愛者の6倍とも言われています(いのちリスペクトホワイトリボン調査)。周囲に一人でも理解者がいれば、死にたいと思うLGBTの子供は30%減ると言われているそうです。まずは、周りの大人が性の多様性について正しい知識を持つことが大変重要です。

2015年4月30日文部科学省は、性同一障がいを含む性的マイノリティの子供についてきめ細やかな対応を実施するよう学校に通知を行っています。通知では、「教員が性的マイノリティについての心ない言動を慎む」ことや「子どもの服装や髪形」「更衣室」「トイレ」「呼称の工夫」「体育や保健体育の授業」「水泳」「運動部の活動」「修学旅行」などを例にきめ細やかな支援を行うことを求めています。

しかし、これらのことがどの程度実感を持って教員や子どもを取り巻く大人に届いているかが問題です。子どもからの相談が無いことで自分の自治体には性的マイノリティの児童生徒は存在しないと言い切る自治体もあるということです。相談がないのは「相談できずに苦しんでいる子がいる」ということです。まずは、教員や子どもを取り巻く大人、自治体職員などが当事者の話を聞くなどの研修を広く実施し、相談を受け止めることのできる体制づくりが急務です。そして偏見や誤解を無くし多様性を認め合うインクルーシブな地域社会の構築が求められています。それは、誰にとっても生きやすい社会でもあります。

そのために稲城・生活者ネットワークとしてできることをやる!そう背中を押された気がしました。