「福島を忘れない!全国シンポジウム」 現地視察 7/15・16
「福島を忘れない!全国シンポジウム」
原子力資料情報室の伴英幸氏の講演の後、川俣町会議員、葛尾村会議員、飯館村民からの現地報告、そして福島原発被害弁護団の米倉勉弁護士から避難者訴訟の現状について聞きました。
除染のため、3兆円近くの予算が投入されたが除染廃棄物は農地に山積み、山林は除染されない(できない)ので線量は下がらないという現地からの訴えがありました。
飯館村や川俣町山木屋地区は平成29年3月に避難指示解除となりました。帰村率は低く、多くは高齢者です。放射線量が高いため子どものいる若い世代は帰村に不安を感じています。
山木屋小中学校は13億5千万円かけて改築し15人の生徒が通っていますが、2年後には0人になる見込みだということです。飯館村小中学校・子ども園は総工費35億円、その他にも両町村には道の駅や公民館、グランドや体育館、水田用排水路には34億円など箱物建設ラッシュです。
それは、避難指示解除で「復興」を速めたい国の方針に沿った使い道なのですが、「避難生活をしている村民の生活再建に役立つ使い方はないのか」「箱物の建設費用のほとんどは都会のゼネコンに入るお金」という訴えに「何かがおかしい」と感じます。
現地視察のバスは川俣町から浪江町、双葉町を抜け海岸沿いまで汚染地域を走りました。