お正月 横山の道を歩いてみました
1月2日
娘と夫とよこやまの道を歩いてみました。
一昨年飼っていた犬が亡くなってからは久しぶりに奥まで足を伸ばしてみました。
鎌倉や秩父を結び、多くの人が通った道。
自由民権運動の農民や、その前には分倍河原の合戦の落武者も。
またそのずっと昔は、この地から九州の防人として旅立った旅人が、
故郷にはもう二度と戻れないだろうと覚悟して振り返り故郷を眺めた「防人見返りの峠」があります。
防人のうたは89首あるとのこと。
多摩の横山の歌碑にあるのは「赤駒(あかごま)を、山野(やまの)にはがし、捕りかにて、多摩(たま)の横山(よこやま)、徒歩(かし)ゆか遣(や)らむ」という詩。
これから防人の任に旅立つ夫、馬を放し飼いにして捕まえられず、夫を徒歩で横山の道を歩かせることになってしまった、という句です。
鎌倉まで行きそこから船で九州まで行ったらしいとのことです。そして、殆ど再び故郷に帰ることはなかったようです。
その頃は今見える建物は無く、ただ一面の緑の森が広がっていたのかと想像しながら歩きます。ここは本当にいい道です。多摩市と共同で整備する計画も持ち上がっています。
鎌倉に向かって進むと、丹沢の山並みの向こうに富士山、そしてそのまま甲州の方にパンすると遠くに八ヶ岳の白い峰が少しだけ頭をだしている。高尾山、大菩薩嶺、雲取山も、そして秩父連山。そのずっと向こうに我故郷山形もあるなぁと思い巡らします。