村上洋子 私の決意
おとなりのまち調布市から、都内で住みたいまちの上位に挙げられている稲城市若葉台に転住して8年目を迎えようとしています。
住まい続けてみて稲城市の良さがたくさん見えてきたこのごろです。古くからの街道筋や里山に広がる地区と、ニユータウンいわゆる街区が混在するまち。都心では望めなくなっている緑がまだまだ多く残るこのまちに引き寄せられるのか、子育て中の若い世代の居住が増えています。そして一方では、急速に高齢化が進んでいる地域もみられます。
カナダインディアンの言い伝えに「子どもを育てるのに親だけでは不十分、村中の力が必要だ」という言葉があるのだそうです。三人の子どもを育ててみて、まったくその通りだと思います。村中の力で子どもを見守り育て、親を支える。村中の力で困っているひとを助ける。私はそんなしくみを市民自らのアイデアと力で創っていけないだろうか、という夢をもっています。
すでにまちづくりに力を発揮している市民の活動をベースに、さらに様々な活動、例えば、若い世代が雇用を得るためのスキルアップや情報交換・交流の場をつくる。子育て中のママたちや元気なリタイア世代がワークシェアリングしながら安心していきいきと働くことのできるような、そういう雇用の場をつくっていく。そんな新しい働き方を地域から創出することで、「働く権利」を保障する活動も可能ではないかと思います。
稲城・生活者ネットワークの役割は、まさにその名前の通り、暮らしを豊かにするために、政治と市民の活動をネットワークしていくことにあります。住みたいまち稲城」を、おおぜいの人とつながりながら一緒に創っていきたいと思います。(むらかみ・ようこ)